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2つのドイツ [ドイツ]


   先日近所の大学の学生さんらと話す機会がありました。彼らはドイツ語クラスの1年生。皆さん、熱心に興味を持ってドイツ語を学習中。パーテイでしたが私は端っこに座って周囲の学生さんの話をじっと聞いていました。

 「のび太さんは昔ドイツに住んでいたのですか?」ある学生さんが質問。そうです。昔といっても2つのドイツがあった時代です。西ドイツのブレーメンに住んでいました。。。すると学生さんの顔が突然驚きに変わりました。「2つのドイツですか?」

  そうです。当時2つの政治が異なるドイツがありました。私は数回東ドイツ(東ベルリン)へ列車で訪れましたが今もあの体験は忘れられません。国境での厳しいチェック、西ベルリンから東ベルリンへ入った時の独特の雰囲気、街中を走るトラバント、、どれもが別世界でした。

    長話は控えてほどほどにしましたが周囲の学生の驚きの顔。そうでしょう、今は1つのドイツですからね。でも2つあったことは本当に事実なんですよ。

    持参した当時の東西ドイツのマルクを見せてちょっとした文化紹介をしました。



  

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恩師 [ドイツ]


    昨日は学生時代の恩師の命日でした。晩年は都内の施設で暮らしていました演劇の研究に時間を費やしていたそうです。私は帰省する度にいつか施設を訪れて先生にお会いしたいものだと感じていたのですが結局実現できず悔やんでいます。葬儀に参列した友人は「先生らしい葬儀だったよ」と話してくれましたが納得できました。

    先生はドイツ演劇を代表するブレヒトがが専門で若い頃旧東ドイツへ留学をされました。なぜ東ドイツへと疑問が生じましたが後で理由がわかりました。演習の授業の合間に話すドイツの話が面白く、いつも先生は「まずは相手の意見を受け入れること」「歴史をちゃんと学べ」と言っていました。また希望者を対象に都内の劇場へ行ったものです。初めてブレヒトの芝居を見た時に新しい世界を発見した気分になりました。数時間の世界に導かれ登場人物らと共に空間を共有する楽しみが新鮮に感じられたのです。先生との出会いがなければ演劇には目を向けなかったことでしょう。またある時は仲間と先生の自宅を訪問したことがあります。先生お手製の美味しい天ぷらを皆でいただきました。揚げたての海老天やさつまいもの天ぷらを食べながらドイツの話を聞きました。「男性も料理ができないといけないよ」と強調したエプロン姿の先生が忘れられません。

   今頃はどこかで大好きなお酒を飲んでブレヒトの作品を読んでいるでしょうか。先生の言葉を思い出しながら勉強したいものです。



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ドイツ統一の日 [ドイツ]

  以前仕事で西ドイツに住んでいた時、東ドイツは憧れの国でした。政治体制も異なりますがいつかは訪れて自分の目で確かめてみたいと感じたものです。学生時代の恩師が演劇の研究のために東ドイツに長く留学しました。よく授業の中で「東ドイツ」について熱く語っていたものです。

東ドイツへ行けるチャンスは年末でした。冬休みに列車で西ベルリンへ行きそこから電車で東ベルリンへ行く旅をしたのです。まず東西ドイツの国境駅でのチェック。東ドイツ側はかなり厳しく車内でカバンの中も調べられました。そこまでやるのか、、と冷や汗をかいたのを覚えています。パスポートを没収されるのではと思ったぐらいです。

     さて東ベルリンの街並。それは西側と異なりまず建物の独特のくすんだ色、そして何より気になったのは街中を走る車(トラバント)でした。これは現物をみた人ならそう感じるでしょう。えっ?これが東ドイツなのか、そう2つのドイツなのだ、。あちこち散策したのですが心の中に少し怖さを感じたものです。そして何か街中は独特の雰囲気が漂っていました。別の世界へ入り込んでしまった印象を受けました。。。


    今日はドイツ統一の日。25年目になります。今の生徒たちに授業で「ドイツは昔2つあったんだよ」と言っても信じられない顔をします。手元には東西ドイツ通貨のマルクがあります。それらを眺めながらあの東ベルリンの滞在を思い浮かべているところです。



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ドイツで感じた事6 [ドイツ]


  ある友人宅を訪問。それは立派な家で部屋の雰囲気はまるでレストランにいる気分でした。ここで手作りの夕食をいただいたのですがどれもが美味しく何か自分自身が偉くなった(笑)気分でした。

  BGMはラジオ番組のクラッシック音楽です。スイスの放送局でクラッシック専門番組でした。ちょうど食事が始まる時にシューマンの「ライン交響曲」が流れてきました。友人は「さてこの作曲家は?」とクイズ。私は「シューマンだよ」と即答。友人の驚いた顔に苦笑しました。「えっ?何で知っているの」という顔。はい、クラッシックも好きなのです。小さい時から聴くのが好きでしたから。友人の驚いた顔。

   ラインの曲を聴きながら美味しい食事。私はふと滞在中に眺めたライン川の流れを思い出しました。あの雄大な川の流れをシューマンは音で表現しているのだ、、、。やはり現地を訪れてよかった。

   友人が言いました。「シューマン、いいだろう?ライン川を眺めたからもっと心に響いただろう?』

    本当にその通りです。心の中に湧き出る小さな幸福感に満足です。

    シューマンの曲に感謝しています。






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ドイツで感じたこと5 [ドイツ]


  帰りの路面電車が旅行客で大変混んでいました。珍しい事なのですがなぜこんなに混んでいるか納得できました。明日と明後日にこちらで福山雅治のコンサートがあるのです。おそらくは彼のフアンでしょう。車内のコンサートチラシを撮影する姿を何度も目にしました。

  さてドイツでは一切日本食を口にしませんでした。現地では現地の物を食べるという私の勝手な?考えをいつも守っているからです。朝はパン、コーヒー、ハム、チーズ、そしてゆで卵1個。お昼は重い料理・そして夜は重い料理(昼に食べなければ)、軽いサンドでほとんど毎日を過ごしました。そしてお茶の時間は手作りの美味しいケーキ。当然お代わりが予想されて3切れ食べました(笑)帰国した今、稽古に励んで少し体重を減らさなくてはと考えています。

  朝ごはんを食べている時に、妻の父親が「納豆を食べているの?」と質問。彼は以前日本に来た事がありますが納豆は全くだめでした。。「はい、私の好物で毎朝欠かさず食べていますよ」と返事。すると妻と母と父が一斉に変な顔。これは仕方がありませんね。食文化はどうしても譲れません。あの納豆に醤油とネギと辛子を入れてよくかき混ぜる。そして温かいご飯の上にかけたらそれはもうご馳走です。一瞬頭の中でそれが浮かんだ時、ああ食べたいな、、と感じました。やはり自分は日本人なのでしょう。。。

  「納豆とチーズは共に発酵食品。だから家族なんですよ」と私の主張を何度も言ったのですが皆には無理なようでした(笑)


                         
                    納豆かけ頬張り我は日本人  憧虫


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ドイツで感じたこと4 [ドイツ]

  今週から授業開始です。少しずつ時差ボケが治りつつあるのですがこの状態は体験した人でないと分からないでしょう。夜中に何度も目覚めその後寝ても寝た気分にならずぼんやりしたまま朝を迎えます。シャワーを浴びてシャキッと身体をさせるのですが、、早く回復を願っています。

  滞在中に実家の近所の子供達に日本からのお菓子を配りました。うまか◯というお菓子で日本で少し多めに購入したのですがそれは子供達には非常に好評でした。小さな自転車に乗ったある男の子が私が日本人であることを知り、「おじさんは日本人?」「日本は遠いの?」と質問攻め。お菓子を配りながら答えていきます。中にはサッカーのドルトムントチームのシャツを着た子供もいます。「香川選手、日本人だね」あっ、これはうれしいね。異国の地で日本人選手の名前を耳にすると嬉しいです。

    お菓子を配りながら何か自分は紙芝居屋のおじさんを思い出しました。始める前にちょっとしたお菓子を配ります。薄いせんべいや水飴とか、、、それは子供達にとっては至福の喜びなのです。ここで何か日本の紙芝居のドイツ語版をやったら受けるのでは、、と勝手に想像しました(笑)

    自然と子供達がドイツ語を私の目の前で喋っています。当然と言えば当然なのですが私には子供達の話す言葉がどれも新鮮に響き、現地に来た実感を得ました。

    ちょうど時刻は夕方の5時過ぎでした。 この時期は9時頃まで外は明るいのです。




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ドイツで感じたこと3 [ドイツ]

  滞在中に妻の父親がある写真を見せてくれました。1枚の古い家族全員の白黒写真。それは彼の妹の結婚式の写真でした。父親は元々は南イタリア人です。写真を眺めるとそれは映画「ニューシネマパラダイス」を思わせるような南イタリアの雰囲気を思わせるのです。当時の結婚式を懐かしそうに語る姿を見て「故郷を思い出しているのだな、、」と共感しました。

  お茶の時間に私がネットで「イタリア語会話」を見つけ、簡単なイタリア語を口に出すと父親の表情が変わりました。それはそうでしょう。いきなり目の前の義理の息子がドイツ語から母語であるイタリア語を口にするのですから。父親の心にぱっと光が差し込んだのでしょう。私の下手な発音を1語1語直してくれたものです。そして「外国語は毎日何度も何度も練習だよ」という言葉が強く響きました。私はこういう温かな助言を実の父親からほとんど受けた事がありませんでしたので非常に新鮮でいつまでも心に深く残っています。滞在日程は限られていますので話し相手になれる時はそうする様に努めました。

   ある日の食事はトマトソースのパスタ。「トマトソースは故郷の味だよ」と言いながら美味しそうにパスタを食べる父親の姿。それを見て本当に故郷を愛しているのだなと感じました。





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ドイツで感じたこと2 [ドイツ]


  上のタイトルと異なりますがお許しください。忘れないうちに書いておきましょう(笑)帰国時に経由した台湾国際空港で剣道友人と会う事ができました。ある縁で知り合い今回台湾経由なので是非会いましょうと互いに連絡。とても会うのを楽しみにしていました。日本からの手土産も多く買いこれを渡す日を楽しみにしていたものです。

  しかし往路は台風の為会えなくなりました。それでは復路で是非という事になったのですが運悪くまた台風が。。。それでも飛行機は定刻で出発。会える事ができるという友人のメールを信じて入国審査の場所へ足を運びました。顔と両手の人差し指の指紋を撮られ驚きましたが早く友人に会いたい気持ちは変わりません。出口を出た瞬間友達が笑顔で待っていました。かなり早めに空港に到着していたと言っていました。私は片言の中国語「ニイハオ」と挨拶。

    友人は日本関係の仕事に就いているので日本語は堪能。中国語がわからない私には強い味方でした。会うといきなり剣道の話(笑) 子供さんが剣道を始めてそれに刺激を受けて始めたとの事。家庭では剣道の話題でいっぱい。奥様も親日家で剣道には理解があり常に応援しているそうです。

  今回は天候が悪いので市内観光はせず代わりに空港内のレストラン、喫茶店で時間を過ごしました。普通の朝ごはん、そして台湾で人気のあるお茶をいただきながら剣道談義。まさかこんな場所で剣道の話をするのは不思議です。友人の熱心な剣道熱にただただ感心しました。

  さてそろそろ別れの時間がやってきました。日本の手土産を渡し失礼しようかと思ったのですが親切にも私が出国審査の所で見送ると友人は言うのです。恐縮の気持ちを胸に抱いてその場所まで歩きました。友人は別れ際にお土産の入った大きな紙袋を渡してくれました。手に取ると重みを感じます。それは彼のお気に入りの名物のお茶とお菓子の入った袋でした。

  そうか、私の為にわざわざこれらのお土産を買いに急いでいたのだな。。。そう友人の気持ちを察した時急に胸が熱くなりました。ずっと手を振ってくれる友人に挨拶しながら私は出国審査の入り口へ。

  一期一会の言葉が浮かび、次回は是非友人と稽古をしたいと感じましたものです。





   
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ドイツで感じたこと1 [ドイツ]


   最後の朝に自宅玄関で妻の母親と挨拶。数年前の時は胸が熱くなり今にも涙が出そうになりました。しかし今回はあっさりと明るく別れ。感謝の気持ちは忘れていませんがまたいつか会える、、と感じたからでしょうか。弁当のハム入りのサンドイッチをいただきました。

   妻のご両親は年をとられましたが元気でした。ドイツ人気質なのでしょうか個人の時間を大切にするのでしょうか私が来たからといって特別何か旅行やパーテイを企画することもなく普段の日常のままでした。それがかえって自然体な印象でしたのでストレスを感じることはありませんでした。また日本のお盆休みの様に家族旅行をすることもなくとても気兼ねなく滞在することができたので代わりに自分の時間がたくさん取れました。もちろん必要な家事の手伝いはしたことを付け加えておきましょう。

   妻の母がある時日本では馴染みのなるロシアの有名な歌曲を居間で聴いていました。なぜそうした曲が好きなのか、、、私はさりげなく聞いてみました。母は旧ポーランド領の生まれで一番上の姉でした。下の弟たちが音楽が好きで合唱団に入っていました。そして小さい頃にそのコンサートによく出かけたそうです。コンサートの曲は決まって当時のソ連の歌曲。思い出の曲がたくさんあるそうです。戦後は現在のドイツの今の街に逃げてきて大変な生活が待っていたとか。戦争の話に関しては周囲の様子を見て質問しなければいけません。。。

  ロシアの歌曲を耳にしながら歴史の重みを感じました。


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帰国 [ドイツ]


昨夜無事に帰国しました。自宅に着いた瞬間一瞬身体がふらっとなりました。かなりの手荷物でよく自分でここまで運んだと感心しました。

  帰りの台湾空港である剣道友人に会い貴重な体験をする事ができました。別の機会に書くとしましょう。

  ドイツの滞在は何か夢の様でした。帰りの機内では不思議と感傷に浸ることはありませんでした。それだけバタバタしていたのかもしれません。

   さあ体調を整えて元の生活に戻しましょう。



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